大江戸三大祭り

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大江戸三大祭りとは、
千代田区外神田にある神田明神の神田祭、
永田町の日枝神社の山王祭、江東区の富岡八幡宮の深川祭を指します。
が、浅草三社祭は入っていません。

神社の歴史としては、神田明神は出雲氏族で大己貴命の子孫・真神田臣により
天平2年(730年)創建、日枝神社は太田道灌により文明10年(1478年)創建、
富岡八幡宮は長盛法師により寛永元年(1624年)創建です。

一方、浅草三社祭の浅草寺境内にある浅草神社は、
土師真中知により推古天皇36年(628年)創建ということで、
圧倒的に浅草神社が古いことになります。

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実際に、地方や海外から東京に訪れる人々にとっても、
浅草三社祭は東京名所として、これらの大江戸三大祭りより有名かもしれません。
いわば、大江戸三大祭りは、三河国からやってきた徳川江戸幕府と、
薩長による明治維新政府の都合で執り行われていたものが多いというのが実情です。

東京都内のお祭り

東京都内にも、西日本の京都祇園、比叡山、奈良、吉野、熊野三宮や住吉大社、
大宰府などのような歴史と伝統と格式のある祭りはないのか。
東京都内の、大江戸三大祭や三社祭よりも格式や歴史のある神社の祭りには
どんなものがあるのでしょう。

東京、江戸の大部分は元々は武蔵国南部に辺り、
その武蔵国の国府のあったのが東京都府中市です。

武蔵国は、現在でいう、墨田区、江東区、江戸川区、葛飾区と足立区の
一部以外の東京都全てが含まれます。(ちなみにこれら4区は下総国、または江戸湾の海中)
府中市の大國魂神社は景行天皇41年(111年)の創建と言われ、
源頼義、源義家、源頼朝、足利尊氏、新田義貞、上杉憲実、太田道灌といった
代々の関東の覇者に帰依された神社です。

どんなお祭りなの?

大國魂神社の例大祭は、くらやみ祭りとも呼ばれ、元々は、武蔵国の国府祭で、
毎年ゴールデンウィーク中に開催されます。江戸の比較的新しい祭りたちと大きく違うのは、
これらの祭りは、徳川による江戸支配のために、御家人や庶民を従わせる祭りに変貌させられたり、
維新直後の薩長政府による徳川色の廃絶から、山車を禁じて神輿だけにさせたりといった
政治的要素が一切絡まず、1900年の歴史をそのままに伝え継がれた祭りだということです。

通常3日間の祭りである江戸の祭りたちに比べ6日間というロングランな祭りです。
祈晴祭(例大祭期間中の無事を祈願する祭り)に始まり、
2日目の御鏡磨式という魔除け鏡の奉納儀式、3日目のお隣東京競馬場を管理する
JRAの全面バックアップで催され、1000年以上の伝統のある競馬式(こまくらべ)、
4日目の御綱祭では、山車の御輿渡御、5日目の例祭では神輿の御輿渡御と
真夜中に開催されるやぶさめの儀が行われます。

最終日の6日目には、御輿還御(おかえり)と鎮座祭が執り行われます。
ちなみにくらやみ祭りの語源は、つい最近(といっても1900年の歴史の中でです)の
昭和の高度成長期まで、夜中真っ暗にして、六張りの大太鼓と八基の御輿が
練り歩く五日の御輿渡御が行われていたからで、今でも大國魂神社内だけは、
東京電力に頼った灯りは点けないように執り行われています。

くらやみ祭りには、例年50万人以上の人が訪れます。
大國魂神社は、京王本線府中駅と府中競馬正門前、JR武蔵野線府中本町駅の間、
やや府中本町駅寄りにあります。